振り出し【たけし〜episodeZERO〜】絶望からの逃避行編

前回 ⇒ 堤防の決壊【たけし〜episodeZERO〜】絶望からの逃避行編


「ちょっと中の様子を見るだけ」

俺はパチンコ屋の中へと入っていった。

入ってはいけないという事は、頭のどこかにはあったはずなのに・・・

仕事のストレス、一人暮らしの孤独な時間・・・

言い訳をしたいところだが、結局は自分の弱さ、未熟さが全て。

ただ甘かっただけ。

店内は地元で行っていたパチンコ屋とたいして変わらない。

同じ日本、チェーン店だからそりゃそうだろう・・・。

ただ少し違う事があった。

地元では知り合いにばれないように帽子を深くかぶり、いつも俯いてパチンコ屋の中を歩いていた。

しかし、ここには知り合いは誰もいない。

堂々と歩ける爽快感を感じた。

仕事を辞め、新しい職場を探し、そして引っ越し・・・

その間1か月ほどギャンブルを断っていた。

金が無かった事もあるが、あれだけ辞められなかったギャンブルを1か月辞められていた。

久しぶりのパチンコ屋・・・

音楽、光、閃光、確定音・・・

身体に沁み渡った。

乾いたスポンジがを吸うように、身体に何かが沁み込んできた・・・。

うるさいはずなのに静寂に包まれる感覚を覚えた・・・

俺は、この地に引っ越してきた理由さえ、一瞬で忘れてしまった・・・

つまらなく、意義の無かった人生をやり直す事

借金を返し、生活を立て直す事

ギャンブルを辞める事

それを一瞬にして忘れ、俺は1カ月ぶりにスロットの前に座った・・・。

ボタンを一回押すごとに、乾いた脳に沁み込んでくる。

大当たりを引いた時の興奮は、仕事のストレス、孤独、暇・・・そういったものを忘れさせた。

1か月振りなので余計に脳に沁み込む。

「これだ!これを待っていた」と思ってしまった・・・。

仕事帰りにたった数時間打っただけだったが、楽しさを感じてしまった。

その日何を打ったか・・・勝ったか、負けたか・・・今となっては覚えてもいない・・・。

家に着いた俺は、引っ越してきた理由を思い出していた。

しかし後悔や、もう行くのを辞めようとは思わなくなっていた。

次は上手く付き合って行けばいいじゃないか・・・

そう考えた。

毎月、家計を計算してスロットに使える金額を計算し、それを失ったらその月はやらない。

借金も返済しながら、気分転換としてスロットをやればいいじゃないか・・・。

そう思っていた。

それを今までやろうとして、できていなかったのに・・・。

次の日の仕事終わり・・・

俺はスロットを打っていた・・・。

続く・・・

筆者の現在の状況はこちらのブログで毎日更新しています。

「30歳無職の借金1000万返済ブログ」

ブログランキングに登録しました。

下記バナークリックでランキングが上昇します。

もしよければ応援お願いいたします。

にほんブログ村 その他生活ブログ 借金・借金苦へ
にほんブログ村

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする