正当化【たけし〜episodeZERO〜】絶望からの逃避行編

前回 ⇒ 振り出し【たけし〜episodeZERO〜】絶望からの逃避行編


相変わらず仕事は苦痛だった。

どれだけ工場長を立てて機嫌取りをしても、仕事をしていると勝手に不機嫌になる。

電話が終われば舌打ちをし、ぶつぶつ文句を言い・・・。

ため息をつき・・・。

物にあたり・・・。

事務員の女性はビクビクしながら仕事をしている。

俺は、人生で初めて思った・・・

こんなに自分と合わない人が居るのかと・・・

学生の頃は気の合わない奴とは、自然と遠くなっていくし・・・

工場で製造をしていた頃もイラっとすることはあったが、最終的には機械仕事なので、そこまで気にする事もない・・・。

しかし、今度は違う。

仕事だから、自分と合わなくても話さなければいけないし、近づかなければいけない。

社会人で仕事をする上では当たり前の事なのかもしれないが、当時の俺にはそこを乗り越えていく耐性が無かった。

そして、そのストレス解消の矛先が、1か月ずっと我慢し人生をやり直すために辞めると決めたギャンブルへと向かった。

断っていたスロット。

また、仕事終わりに行くようになった。

職場と家の丁度真ん中ぐらいにあったので、5分で行ける。

「これだけ我慢しているんだから、スロットでも打って気分転換しないと気が済まない・・・」

こう考えるようになった。

そしてスロットの目的も、“金を稼ぎたい”から、“楽しければいいや”に変わった。

完全に仕事のストレスから、ギャンブルへと逃げた。

そして自分との約束を破ってギャンブルをする事を、仕事が悪い、仕事のストレスがいけないと、正当化するようになった。

正当化をすると恐ろしいもので、ギャンブルをしている罪悪感など全く無くなった。

俺はどこかでギャンブルをやるを探していたのかもしれない。

スロットを打っている間だけは、仕事のストレスを忘れられた。

翌朝起きると、また憂鬱な気持ちになったが・・・。

それでもスロットを打っている時だけは紛らわす事ができた。

正直、上司の問題は解決する事は難しい。

辞めるか、喧嘩するか、さらに上に相談するか・・・

せっかく就職した会社をなかなか辞められない、すぐに仕事を辞めると他人にどう思われるか分からない・・・

喧嘩すると、結局自分が居づらくなる・・・

上司には相談できる立場ではない・・・

こんな感情になり、こうなると我慢することを選ぶ人が多い。

自分の精神を犠牲にして耐える。

こうして病んでいく人も多いだろう。

一度決壊した場所はもう元には戻らない・・・。

工場長に壊されたというように書いているが、実は最後の駄目押しをしたのは自分なんだろう。

1か月間溜まっていた、ギャンブルへの感情。

溢れだした感情は、もう止められなくなっていた。

必死に積み上げた堤防は、音を立てて崩れ始めた。

続く・・・

筆者の現在の状況はこちらのブログで毎日更新しています。

「30歳無職の借金1000万返済ブログ」

ブログランキングに登録しました。

下記バナークリックでランキングが上昇します。

もしよければ応援お願いいたします。

にほんブログ村 その他生活ブログ 借金・借金苦へ
にほんブログ村

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする